読んだ本
- イリス・ボネット『WORK DESIGN - 行動経済学でジェンダー格差を克服する』
- テッド・チャン『息吹』
- 萱野稔人『100分de名著:カント『永遠平和のために』』
- セソコマサユキ『あたらしい離島旅行』
- 柏端達也『コミュニケーションの哲学入門』
- 渡辺正峰『脳の意識 機械の意識 - 脳神経科学の挑戦』
- トルストイ『イワン・イリイチの死 / クロイツェル・ソナタ』
- 児玉聡『実践・倫理学』
- 新井潤美『パブリック・スクール - イギリス的紳士・淑女のつくられかた』
- 海部健三『結局、ウナギは食べていいのか問題』
- 吉村昭『海も暮れきる』
今月読んだ本で面白かったのは『WORK DESIGN - 行動経済学でジェンダー格差を克服する』. 就職・学校・キャリアなど,あらゆる場面でみられる無意識のバイアスについての多くの事例と,そうしたバイアスの影響を低減させられるような意思決定プロセスのデザイン(行動デザイン)の方法が述べられている. しかしこれほど多様な場面での意思決定にバイアスが介在するとなると,SDGsの達成というのはなかなか気が遠くなるような話だなと思ってしまった.
また,死を前にした人の姿を描いた作品である『イワン・イリイチの死』と『海も暮れきる』を続けて読んだのはなかなか面白かった. 比較的普通の人っぽく描かれているイワン・イリイチと,鮮烈な個性をもつ尾崎放哉は,かなり対極的な存在のようにみえたが,なんやかんやで死期が近づいてくると同じような道をたどっていくものなんだなと思ったり. この2冊を含め,今月は人から勧められた本を何冊か読んだが,自分の読みたい本ばかりだとどうしてもジャンルが偏りがちだったので新鮮.
見た映画
なし.強いていうと『スターウォーズ/クローン・ウォーズ』を見はじめた.100話以上あるらしいが1ヶ月かけて5話しか見られていない.先は長い…….