読んだ本
- オースン・スコット・カード『無伴奏ソナタ』
- ローラン・ビネ『HHhH プラハ、1942年』
- 石井好子『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』
- ミシェル・ウエルベック『服従』
- 麻生幾『外事警察』
- 恩田陸『消滅』
『無伴奏ソナタ』:全体的にホラーでブラックな短編が多かったような印象.「四階共用トイレの悪夢」は直球のホラーすぎてトラウマになりそう.「アグネスとヘクトルたちの物語」は,主人公の熱意と努力がまっとうに実っていくのかと思いきや,最後の最後ですべてが引っくり返される展開にぞっとしつつも惹きつけられる.
『HHhH』:歴史小説のようでもありエッセイのようでもあり,読んでいて不思議な感覚になる.
『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』:恩田陸が絶賛していたので読んでみた.著者がフランスで暮らしていた時期に,出会った料理・作った料理の数々が綴られている.自分自身はあまり食事に興味がないだけに,著者のように食に対する豊かな感覚を持っている人がうらやましい.
『消滅』:10年くらい前の作品なのにAIや感染症とかに関する話題が出てきて驚く.密室サスペンス……のはずなのにどことなくほのぼのした雰囲気が漂ってくるのが恩田陸らしくてよかった.