読んだ本
- 恩田陸『土曜日は灰色の馬』
- ロバート・A. ハインライン『夏への扉』
- ロレンス・ダレル『アレクサンドリア四重奏 マウントオリーヴ』『アレクサンドリア四重奏 クレア』
- 河崎秋子『鯨の岬』
- 内田百閒『東京日記』
『アレクサンドリア四重奏』:読み切った感。文化も価値観も交錯する土地と時代を描くとなると、これだけの分量が必要だったのも頷ける。ミステリ・歴史小説・官能小説・幻想文学・詩といった要素がパノラマ島的に披露され、作家の手練を感じた。
『東京日記』:日常のそこかしこに幻想の世界が顔をのぞかせてくる。微熱がある夜に外をそぞろ歩きしているとこういう体験になりそう。たまたま『アレクサンドリア四重奏』に続いて土地が書名に冠されている作品を読んだが、文化の交叉点であるアレクサンドリアと極東の島国の都市だと、まるで様相が異なっていて面白い。