読んだ本
- 高階秀爾『20世紀美術』
- 古野まほろ『背徳のぐるりよざ セーラー服と黙示録』
- 恩田陸『終りなき夜に生れつく』
- 『彼女。 百合小説アンソロジー』
- 米澤穂信『本と鍵の季節』
- 柴田勝家『走馬灯のセトリは考えておいて』
- 倉方俊輔『東京レトロ建築さんぽ 増補改訂版』
- エドガー・カバナス、エヴァ・イルーズ『ハッピークラシー 「幸せ」願望に支配される日常』
- ジョージ・ドーズ・グリーン『ケイヴマン』
- 永山則夫『無知の涙』
- 穂村弘『にょっ記』
『走馬灯のセトリは考えておいて』:「ぶちギレ金剛」というワードが普通に出てきてびっくりした.表題の「走馬灯のセトリは考えておいて」が印象的.バーチャルアイドルが死後復活できる技術が現実に存在したら,倫理的に割り切れない気持ちになりつつ喜んで受け入れてしまいそう.
『東京レトロ建築さんぽ 増補改訂版』:庭園美術館やカトリック神田教会に行ったので,他のレトロ建築も見てみたくなった.増補改訂を待つ間に取り壊されたのか,「現存せず」になっている建物もそこそこある.恩田陸の『スキマワラシ』に出てきた高輪消防署二本榎出張所も紹介されていた.いつか行ってみたい.
『ハッピークラシー』:Google日本語入力だと何度入力しても「ハッピー暮らしー」になってしまう.新自由主義思想に毒された幸福追求に踊らされるよりも社会正義にしっかり取り組むべきという著者の意見,それはそうなんだろうけど社会全体の共感は得られなさそうなのが悲しい.
『無知の涙』:東京都写真美術館で上映されていた『略称・連続射殺魔』を見て気になった.自分の罪を自覚している死刑囚の思想,世間の束縛を離れた自由さがあって面白い.社会へのルサンチマンや承認欲,他責思考が滲み出る文章を見ると,殺人者の人生も紙一重だよなと思う.日めくりカレンダーにして部屋に飾っておきたい(自戒を込めて).
『にょっ記』:梟書茶房に行ったときに買った.期せずして日記っぽい形式の本を続けて読むことになった.奇しくも『にょっ記』の中で週間マーダーケースブックを読んでる話が出てきていたので,意外と影響を受けているのかもしれない(?)