読んだ本とかのまとめ(2022年10月)

読んだ本

忙しくなってくると小説に偏りがち.

『EPITAPH東京』は「東京」という町をテーマにしたエッセイのような小説. 恩田陸の作品の中には街・都市をテーマにした作品が結構ある気がする(『象と耳鳴り』とか『月の裏側』とか『クレオパトラの夢』とか). このジャンル(?)の作品を読むと,著者の博覧強記ぶりや,何気ない街角から物語を見つけ出す才に感化されて,いつもの街並みもどこか違って見えてくる気がする. 恩田陸の小説片手に舞台になっている場所を歩くのはいつかやってみたい.

ティプトリーの『あまたの星、宝冠のごとく』に収められた短編群は,予測可能回避不可能なバッドエンド展開が多く,最後までハラハラしながら読んでいた. 「地球は蛇のごとくあらたに」が宗教味を感じて好きだった.