読んだ本とかのまとめ(2023年6月)

読んだ本

『スキマワラシ』: 「のどかで穏やかだけど徐々に再開発が進んでいって少しずつ変わっていく都市」という舞台設定だけで郷愁をそそられる。 まして、それに恩田陸のノスタルジックな情景描写が加えられるのだから、もはや懐かしさすら感じるレベル。 古道具と現代アートの組み合わせが見られるアートフェス、実際に開催されていたら行ってみたい。

『はじめて学ぶ茶の湯』:最近、裏千家に興味をひかれたので読んでみた。写真と丁寧な説明付きでわかりやすい……が、細かいお作法が大量にあるので、実際にやってみないと到底覚えられなさそう。

『もしも、エリザベス女王のお茶会に招かれたら?』:特に意識したわけではないが、洋の東西の飲み物系文化の本を立て続けに読んだ。アフタヌーンティーは前から興味があったのでいつか行ってみたい。

文学少女対数学少女』:面白かった。数学苦手な理系だけど、サイモン・シンの『フェルマーの最終定理』や小川洋子の『博士の愛した数式』みたいな軽めの数学本は好き。本書も、数学のなかでも「面白い」部分をうまく抽出してミステリネタとつなげているのがよかった。主人公の陸秋槎と数学少女の韓采蘆の関係性なども読みどころ。あとがき・解説が、日本の本格ミステリサーベイ資料といわんばかりの充実度なのも良い。