読んだ本とかのまとめ(2023年8月)

読んだ本
  • 辻村深月『ツナグ 想い人の心得』
  • 恩田陸『六月の夜と昼のあわいに』
  • ソン・ウォンピョン『アーモンド』
  • 日本SF作家クラブ編『AIとSF』
  • 五十嵐雄策『紅蓮の剣姫』
  • ヨウスケ『美しい日本の廃墟』
  • 深緑野分『スタッフロール』

『ツナグ』:前作を読んでから10年以上経つということにまずびっくり.そもそも前作の内容もうろ覚えだったので,この機会に読み直して懐かしい気持ちになった.辻村深月の作品の中でも穏やかな気持ちになれる作品.

『六月の夜と昼のあわいに』:詩をテーマに短編を書くというなかなか見ない取り組み.詩がそのまま外挿されているような透明感ある手触りがよかった.

『AIとSF』:他人事とは思えない話もところどころあったりなかったり.野崎まどの「智慧練糸」が反則級に面白かった.

『アーモンド』:これはハッピーエンドだったんだろうか.主人公が失感情症なだけあって,淡々とした語り口が心地よかった.

『紅蓮の剣姫』:いい話だった…….特に終盤の高咲侑さんの言葉.

『スタッフロール』:嫉妬するだけの情熱があり,何やかんやで人から認められるだけの才能をもって仕事に打ち込めるのが羨ましい.